尻尾が犬を振る?
2012年の5月に初めてポールとスージー・グリリーのヨガティーチャートレーニングを受けに行った思い出は一生忘れられない…。それはあまりにもショック、ショック、ショ〜〜〜ックな思い出だからだ。
ポールに出会うまでの私はヨガポーズを習ったり、教えるときはまず手足をどこに置くか、更にそれだけではなく細かく手足の指がどこを向いているかまで教わったり指示していた。
これが「正確な」ポーズのやり方と聞いて私はその情報をそのまま信じ、そのままポーズをし、そのままポーズを何年も教えつづけた。
それなのに…ポールは「手足の置く位置や向きは一番どうでもいいことだ」とショッキングな発言をした。その理由は人間の骨というのはtorsion(ひねり)があり、手足の向きを一緒にしても大切な肩関節や股関節が全く違うことをしていることになってしまう。
ヨガポーズをしていても教えていても手足の位置や向きを目で見て確認するのは簡単だ。肩関節や股関節で何が行われているかを目で見ることはできない。
だからヨガポーズを「正確に」やっているかどうかを手足の位置や向きで確認するのが主流となってしまっているが、是非今度プラクティスするときに手足の位置や向きを「見て」確認するのではなく、肩関節や股関節で何を「感じる」のか確認してそこから手足の位置や向きを自分で決めてみよう。
私は手の位置や向きを気にせずにプラクティスし始めてから左肩関節の嫌な痛みが無くなった。
ポールはよく手足を気にしてヨガポーズをしているのは “the tail wagging the dog” 「尻尾が犬を振っている」状態だと言う。犬が尻尾を振るようにプラクティスしてみよう!