母の料理パワー
私は特に料理好きではない。でも食べるのが大好きだから料理をする。
料理をするのって本当に大変な作業だと思う。まず何を作るか考え、材料を揃え、洗ったり切ったりと材料を用意し、茹でたり揚げたり焼いたり蒸したりと調理をし、できた食事を盛り、ついに食べたと思ったら最後に片付けをしなければいけない…。
こんな大変な作業を私の母親はいつもしている。
私をロサンゼルスで産んでまだ5日しか経っていないのに、父親が会社の人を数人家に招待し、お母さんが美味しい手料理を作っておもてなしをした話はお母さんから何度も聞いている。
お父さんから最近聞いた話では、アメリカで国内出張に出かけるとき夏時間で時間が1時間早くなっているのを忘れて飛行機に乗り遅れてしまったらしい。やっと遅れて出張先に到着すると待っていた上司が怒っていた。お腹が空いたと言ったときたまたまお母さんが持たせてくれていたおにぎりを思い出して「おにぎりありますよ」と言うと喜んで食べ、さらにお茶のティーバッグとお湯を温めるものまで持たせてくれていたから「お茶飲みますか?」と聞くと「え、お茶まであるのか!」と喜びっくりし、最後に「あ、羊羹食べますか?」とお母さんが持たせてくれた羊羹を出すと「おー、羊羹は大好物なんだよ!」とすっかり上司はご機嫌になり、お母さんが知らずにお父さんを救ってくれたという素敵な話だ。
コロナのせいでもう2年以上日本に行けてないけど、最後に日本に行ったときはひどいインフルエンザにかかり苦しい思いをしているとお母さんがお粥とおかずを布団の横まで運んできてくれた。そのお粥があまりにも美味しくて「インフルエンザになってよかった」って思うほどだった。
美味しいものを食べると人間はご機嫌になる😄。
私も今お付き合いしている人にご飯を作ってあげるとすごく喜んでくれる。ずっとお母さんの美味しい手料理を食べて育ってきてなかったら私も美味しい料理を作ることは絶対できてなかったと思う。
お母さんありがとう。